お仕事探訪②:運輸・砂利プラント「統括部長Sさん」

私たちサカキ建設工業は北海道は十勝清水にある建設会社です。
前回はアスコンプラントについての記事でした。

そして、今回は運輸・砂利部門についてです!お話を伺った、運輸・砂利部門の統括部長Sさんは、若干16歳からサカキ建設で働き始め、現在50歳オーバーの年齢。会社のことはなんでも知っているSさんにダンプ仕事や砕石工場の仕事について伺って来ました!

▶ いくつもの砂利の山。様々な種類の砂利が作られている弊社の砂利プラント。

Q(質問した筆者)「運輸・砂利プラント部について教えてください」

Sさん「サカキ建設はダンプトラック2台で砂利を運ぶところから始まった会社です。つまり会社の根本となる部署と言っても過言ではありません。私の幼少期は会社が厳しい時代もありました。北海道の厳しい冬の中、石炭ストーブの上に乗せたイモを食べてしのいでいる時代もあったのですよ。」

Q「それは驚きです。今では考えられないですね! 事務所の外にあるダンプトラックを見てもピカピカのものばかりですよね。」

Sさん「現在はダンプトラックだけでも10台ありますが、半分以上がアドブルー(環境に優しい排ガス浄化システム)を使用する新型車両です。ダンプの運転手さんがキレイに車両を維持できるよう、車両新規導入時は会社の許す範囲で担当車をカスタマイズしてあげてます。今年も新型を導入予定ですよ。」

▶ 弊社のダンプトラックの一部。銀メッキで加飾したりエンブレムを変えたり外装だけじゃなく内装までカスタマイズされててカッコイイ!

Q「確かに自家用車でも自分の好みにカスタマイズすると愛着が湧いてキレイに乗りたくなるものですよね。ダンプも同じですね! ダンプの運転手さんはどんな仕事ですか?」

Sさん「弊社のダンプは主に土や砂利、アスファルト合材などを運ぶことが多いです。ハンドルを握る仕事全てに共通することですが、勤務時間は長くなりがちで楽な仕事ではありませんが、重労働はありませんし、なんといってもクルマの中は一人の世界。高度な人間関係を求められることは無く、その点は気楽に働ける仕事です。同業他社と比べても弊社の運転手さんの待遇は良いほうと思いますよ。」

Q「僕はバス乗務員の経験がありますが、心無いお客様の対応に苦労したことが沢山あります。そんな時、すれ違うダンプの運転手さんを見ると「うらやましいなぁ…」と思ってしまった時もありました笑 ダンプの運転手に求められることはどんなことがありますか?」

Sさん「やはり安全第一。事故や故障などが無いように安全運転や運行前点検をしっかりできる人である必要があります。人間が操るものですから自身の体調管理も大切ですね。デジタコ(運行状況を詳細に測定評価できる機械)などで運転手さんの運行状況を細かく管理・指導する会社もありますが、私は懐疑的です。バックモニターや2カメラ式ドラレコは安全の為搭載していますが、お互いに信頼関係を築くことができる人じゃないとハンドルは握らせたくありません。」

Q「ウチのダンプは珍しいカラーリングで目立つので、よく「走ってるの見たよ!」と言われますが、悪い話は聞きませんね。」

Sさん「ダンプ含め営業用車両というのは皆に厳しい目で見られています。会社のカンバンも背負っています。誰に見られても恥ずかしく無いプロのドライビングが求められます。」

Q「一人の世界の仕事だからこそ、個々の高い意識が大切ですね!続いて砂利部門についてお伺いしますが、砂利プラントではどんな仕事をしていますか?」

Sさん「弊社初め、近郊の十勝地方の砂利プラントは十勝川近郊で砂利の元となる原石を採取します。今は1つの大きな川ですが、整備される前の十勝川は沢山の川の集合体で、十勝川水系というのは良い原石が採取できる場所なのです。十勝川近郊には田畑も多いですから、農家さんと契約し、畑の下に眠っている原石を採取させてもらいます。採取後はキレイに畑を整備してお返しします。」

Q「農家さんに信頼してもらえるよう、原石を取って終わりでなく、その後の畑の整備にも力を入れているって社長も言ってましたね!」

▶ 雪解けを迎え十勝にも春の香りが。今年はこちらの畑で原石を採取する予定です。

Sさん「採取した原石はクラッシャーで破砕したり洗浄したりして10種類に分けます。プラントは稼働すれば各所に痛みが出るものです。ですので、しっかりとメンテナンスすることが重要です。」

▶ こちらが砂利プラント。様々な機械が増設されて今のカタチになったとのこと。

Q「プラントが故障などで止まってしまうと困りますよね。」

Sさん「故障する前に気づくのが大事です。事前に気付ける目が大切ですね。壊してしまうのはもってのほか。働く皆さんには気をつけてほしいです。」

Q「出来上がった砂利はどのような用途に使われるのですか?」

Sさん「様々な工事現場で使用されたり、個人宅の駐車場の砂利に使われたり、弊社には生コン工場もありますので、生コンの材料として使われたりしています。運搬時には自社のダンプを活用し迅速にお届けすることができるのも強みです。」


今回は運輸・砂利部門のご紹介でした!社内では砂利P(砂利プラントの略でジャリピー)と呼ばれている部門、見た目がコワモテな先輩方も居て、少しドキドキしてしまいますが、話してみると頼りになるし気さくな人ばかり!会社の始まりである歴史ある部門、これからも大切に頑張りましょう!